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株式会社サトースクリュウ

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ねじと機械部品豆知識 Column

ベーキングについて

2020年6月23日


ベーキングについての疑問をQ&A方式でお答えします。

Q1 「ベーキング処理」とは「熱処理」のことでしょうか?

A1 答えは、違います。
 英語のBAKE BAKINGに【焼く】という意味があるので勘違いしやすいのですが、「ベーキング処理」とはメッキ工程の途中でボルトやネジなどを180℃~200℃の炉の中で4~8時間加熱処理する事をいいます。


Q2「ベーキング処理」はどのような場合にするのでしょうか?

A2 熱処理した鋼をメッキするときに行います。(CAP・ハイテンションボルト・タッピンネジ・ドリルビスなど)

熱処理した鋼は組織が荒くなっています。メッキをするとき硫酸や塩酸などの酸に浸けると粗くなった表面から水素が入りこみます。鋼の中に入った水素はそのままにしておくと時間の経過と共に体積が大きくなり、頭飛び・破断・折れなどの原因となります。ですから、水素が入ってすぐのメッキ工程の途中で鋼を加熱して水素を追い出します。

鋼に水素が入ってもろくなることを「水素脆性」といい、ベーキング処理のことを「脆性処理」ともいいます。

1. 酸の中に浸けると
2. 水素イオンが侵入し
3. 内部で分子になって空洞ができて
4. 破断の原因になる
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