鉄について その1
2020年7月15日
Q1 鉄とは何でしょうか?
元素記号Fe 電子番号26 原子量55.85 比重7.86
鉄という金属は自然界に単体で存在することはめったにありません。化合物として土壌・岩石・鉱物などの中に存在します。なぜ単体で存在しないかというと、Fe(鉄)原子はそれ自体では非常に不安定なため、酸素と結びついた酸化鉄の状態で存在しているからです。ですから製鋼メーカーが鉄鉱石から鉄を取り出すときには、不純物と同時に酸化鉄から酸素も取り除いています。取り出した鉄を放っておくと、安定した状態に戻ろうとしてすぐに酸素と結び付きます。つまり錆びてしまうのです。
Q2 鉄と鋼はどう違うのでしょうか?
鋼とは、2%以下のC(炭素)を含んだ鉄の合金で、ほかにもMn(マンガン)やP(リン)S(硫黄)などを微量に含んでいます。通常、鉄と呼んでいるのは、すべてこの鋼です。よほど特殊な目的以外、C(炭素)を含まない鉄は使用しません。先程の製鋼メーカーも、実は鉄ではなく鋼を取り出しています。もちろん、ネジもこの鋼から作られています。
Q3 小ネジやタッピンネジの材料は何でしょうか?
「冷間圧造用炭素鋼線:SWCH」です。
SWCHとはCarbon steel wire cold heading and forging
carbon Steel→炭素鋼
Wire→線
Cold→冷間
Heading→圧造
の、頭文字(大文字の部分)をとったものです。
Q4 SWRCHとSWCHはどう違うのでしょうか?
SWRCHからSWCHを作ります。SWRCHは冷間圧造用炭素鋼線材
SWRCHは冷間圧造用炭素鋼線材
↓(イコール)
Carbon steel Wire rods for cold heading and cold forging
製鋼メーカー(神戸製鋼や新日鐵など)で作る線の元材料です。
SWCHは冷間圧造用炭素鋼線
↓(イコール)
Carbon steel wire for cold heading and cold forging
伸線メーカー(オーアンドケーなど)で作るネジの材料です。
Rとは「rods=材料」のことです。「冷間圧造用炭素鋼線:SWCH」です。
元素記号Fe 電子番号26 原子量55.85 比重7.86
鉄という金属は自然界に単体で存在することはめったにありません。化合物として土壌・岩石・鉱物などの中に存在します。なぜ単体で存在しないかというと、Fe(鉄)原子はそれ自体では非常に不安定なため、酸素と結びついた酸化鉄の状態で存在しているからです。ですから製鋼メーカーが鉄鉱石から鉄を取り出すときには、不純物と同時に酸化鉄から酸素も取り除いています。取り出した鉄を放っておくと、安定した状態に戻ろうとしてすぐに酸素と結び付きます。つまり錆びてしまうのです。
Q2 鉄と鋼はどう違うのでしょうか?
鋼とは、2%以下のC(炭素)を含んだ鉄の合金で、ほかにもMn(マンガン)やP(リン)S(硫黄)などを微量に含んでいます。通常、鉄と呼んでいるのは、すべてこの鋼です。よほど特殊な目的以外、C(炭素)を含まない鉄は使用しません。先程の製鋼メーカーも、実は鉄ではなく鋼を取り出しています。もちろん、ネジもこの鋼から作られています。
Q3 小ネジやタッピンネジの材料は何でしょうか?
「冷間圧造用炭素鋼線:SWCH」です。
SWCHとはCarbon steel wire cold heading and forging
carbon Steel→炭素鋼
Wire→線
Cold→冷間
Heading→圧造
の、頭文字(大文字の部分)をとったものです。
Q4 SWRCHとSWCHはどう違うのでしょうか?
SWRCHからSWCHを作ります。SWRCHは冷間圧造用炭素鋼線材
SWRCHは冷間圧造用炭素鋼線材
↓(イコール)
Carbon steel Wire rods for cold heading and cold forging
製鋼メーカー(神戸製鋼や新日鐵など)で作る線の元材料です。
SWCHは冷間圧造用炭素鋼線
↓(イコール)
Carbon steel wire for cold heading and cold forging
伸線メーカー(オーアンドケーなど)で作るネジの材料です。
Rとは「rods=材料」のことです。「冷間圧造用炭素鋼線:SWCH」です。